2012年4月9日月曜日

ビジネスモデル・ジェネレーション



複数の人からオススメされた(SNSでのシェア等も含めて)表題の本を読みました。率直な感想は、とても面白くて実践的、さらにデザインがいい、近いうちにやってみよう!というものでした。




ビジネスモデルキャンバスというものを使用して、ビジネスモデルを分析・検討・創造しようといった内容です。自分自身、最近会社の事業について考えている時間が多く、また手がかりを探している状態だったのでまさにタイムリーでした。



詳細な内容については割愛しますが、僕にとっては、今後自分の行なっていく「仕事」というものをどうプランして実行していくか考える際に用いる、良いハンドブックといった感じです。考え方と手法を交互に示してくれているページが多く、まずは書かれているとおりに実践して見るだけで、見えるものが多いだろうと思います。

読んでいる最中に「ああしたらどうかな、こうしたらどうかな」といった感じでアイデアが飛んできて、そっちに思考が行ってしまって、我に返ってメモ、また本に戻るということを何度もしながら読んだので、結構時間がかかりました。しかし本のボリュームとしては多くないですし、とにかくこの手の本としてはデザインが良いので、読みやすいと思います。



読んでいる最中から納得することが多かったこの本ですが、とにかくビジュアライズすることの重要性を説いています。こういう思考は、自分の会社に置き換えてみると、できている人って本当に少ないです。自分自身はビジュアルでの情報共有がいかに簡単で重要かということを色々なセミナーや勉強会でひしひしと感じていますが、社内に閉じている人々からすると馴染みがないものだろうし、成功体験が無いので僕がいくら説いたところで身につくなんてのは望むべくもないです。席を立ってホワイトボードを使うということが全くできない。しかし、これはできない人が悪いとかそういうことじゃなくて、そういうことに触れる機会がなく、したがってそれをすることによるメリットみたいなものがわからないだけなんですが。



まずは、この本に書かれているプロセスをひと通り実践してみたいと思いますが、とりあえず一人でやることになりそうです。この記事をPostした後、会社のメーリングリストでこの本の紹介をしようと思います。何人か読んでくれると良いのですが。



あと、HCDセミナーを通じて得た知識に関する内容が頻出するなど、意図しないもの同士が思わぬ所で結びつく感じもしました。