2012年2月14日火曜日

HCD DiG #01 ユーザー評価


去る1/28、HCD DiGの活動が開始されました。HCD DiGとは、名古屋で開催されているセミナー「HCDの理解in名古屋」の参加者が、セミナーで学んだことを自分の中に定着させること、そのための復習が主な趣旨となっています。

僕の参加理由は、HCDの知識をせっかく学んだのになかなか業務に活かす機会がなく、このままでは学んだことを忘れてしまうのではないかと危機感を持っていたことでした。とにかく触れていることが一番大切なのに、なかなか触れる機会がない。

そんな時、僕のブログを読んでくださった水野さんにHCD DiGの前身となる集まりに誘っていただいたことがきっかけでした。


HCD DiGの参加者は、いまのところ浅野先生が教えてくださる「HCDの理解in名古屋」への参加経験が必須の参加条件となっており、全員が経験者ということで概ねスムーズに進められたと思います。
本家(HCDの理解in名古屋)では、ほぼ全員が初めて経験する上に時間が限られていることもあってとにかく時間に追われるのですが、こうやってゆっくり振り返るとさらに知識が定着しますね。

HCDについて
人間中心設計とは

HCDとは:使う人の観点でものを作るためのしくみ



ユーザー評価


当日は千種駅近くのニューキャストさんが無償で提供してくださっているセミナールームをお借りして開催しました。

当日のスケジュール
13:00 集合
13:05 あいさつ、WSの概要説明
13:15 タスクの設定
14:00 ユーザビリティテスト(エキスパート1名・ノービス2名)
15:00 書き起こし(4名)・NE比のグラフ作成(2名)
16:00 改善点の洗い出し・発表資料の作成
17:00 発表・ディスカッション
17:30 内省タイム・次回のアナウンス
18:00 解散

今回も改めて感じたのですが、ユーザー評価で一番のキモはやはりタスク設定にありました。どれだけユーザーの気持ちを想像してタスクを設定するかで、ユーザー評価の成否が決まってしまうと思われます。
そして、ユーザー評価にはペルソナの作成が必須ですが、ペルソナの作成にはビジネスニーズが必要など、HCDの他のサイクルも絡んでくるのでそのあたりも含めて今は経験することが一番大切かもしれないと思っています。

また、ユーザー評価という工程をWEBサイト制作のどの段階に取り入れるかで、その後の進行が全く変わってくるのではないでしょうか。最近自分が携わっている案件は全面リニューアル案件や新規構築案件ばかりで、改善案件がありません。その場合、コスト面も含めなかなかユーザー評価を組み込むことは難しいのかな、という感想を持っています。改善案件であれば、現状のサイトを評価することがスタート地点になり得ると思います。

実際の業務に取り入れると製作中の案件でも改善点がボロボロ出てきて「時間的に、これどこまで追い込む?」的な状況になることもあり得ると思います。もちろん、そういう状況を回避するためのものでもあると思うので、ワイヤーを制作している段階でモックをサクッと作ってテストするというのが最適かもしれません。

そんなところ諸々を含めて再確認できたのが、今回のHCD DiG#01の一番の収穫だったように思います。

次回は3/25(日)に行う予定です。テーマは「ペルソナ作成」。今度もゆっくりしたペースで振り返りたいと思います。4/28より今年も名古屋で本家がスタートするようですし、予習復習も含めて開催していきたいですね。